映画雑感

映画雑感・ローマの休日

生涯にこの一本と言われたら、迷うことなく「ローマの休日」である。これは20代の頃から変わっていない。 なんといってもオードリー・ヘプバーンは、この映画で最も輝いているのがいい。カラーの「マイ・フェア・レディ」は景色なども含めると中々だが、本作…

映画雑感・容疑者Xの献身

福山雅治主演のテレビドラマ「ガリレオ」の劇場版。 ストーリーは、離婚した夫を已む無く殺害した女性を秘かに深く愛する隣人の天才数学者が、あらゆる頭脳的手段で女性が警察に捕まるのを防ぐというもの。最終的には女性に替わって自分が犯人として逮捕され…

映画雑感・恐怖の岬

弁護士サム(グレゴリー・ペック)に対して、自分の罪を陥れたと逆恨みする性犯罪者のマックス(ロバート・ミッチャム)がサム一家を執拗につけ狙うというストーリー。1962年制作だが白黒なのがかえって効果を出している。 この映画ではロバート・ミッチャム…

映画雑感・ウィンストン・チャーチル

日本語のサブタイトルに「ヒトラーから世界を救った男」とつけられたこの作品は、第二次世界大戦におけるイギリスの戦時内閣で、最後までナチスに屈しない姿勢を貫いたチャーチル首相を描いたものだ。映画ならではのデフォルメは多いが、全体的には歴史に沿…

映画雑感・風と共に去りぬ

この映画は誰もが名作だと絶賛しているし、アカデミー賞も作品賞、監督賞ほかを受賞しているので感想を言いにくいところではある。前にも書いたと思うが、見る時代が違いすぎて今評するのは難しいのだ。 スカーレット・オハラを演じる主演のヴィヴィアン・リ…

映画雑感・アフリカの女王

この映画は子供時代に見た、とずっと思っていた。ボロ船でハンフリー・ボガートとキャサリン・ヘプバーンが川を下る場面などは脳裏にあった。 ところが、今回ビデオを見始めると、まずどうして川を下るようになったかという導入部にまったく覚えがない。そし…

映画雑感・逃亡者

言わずと知れたテレビドラマシリーズのリメイク版である。テレビのものは子供時代に見ていた覚えはあるが、覚えているのは毎回映し出される冒頭の場面だけではある。 テレビ版と映画版で一番気になったのは、主人公リチャード・キンブルの印象だ。テレビの方…

映画雑感・雨に唱えば

「雨に唱えば」は、サイレント(無声)映画がトーキー(発声)映画に切り替わる際のエピソードを、ジーン・ケリー主演のコメディーに仕立てたミュージカル映画の傑作である。 主題歌「Singin’ in the Rain」を、土砂降りの雨の中でジーン・ケリーが唄い踊る…

映画雑感・シェルブールの雨傘

40年以上昔、外国映画にはまっていた高校時代があった。当時住んでいた長野市には映画館が少なかったので、大半の映画はテレビで見た。その頃はテレビで多くの映画が放映されていたが、それでも当時ロードショーとかスクリーンなどという雑誌でタイトルや主…