映画雑感・風と共に去りぬ

この映画は誰もが名作だと絶賛しているし、アカデミー賞も作品賞、監督賞ほかを受賞しているので感想を言いにくいところではある。前にも書いたと思うが、見る時代が違いすぎて今評するのは難しいのだ。
スカーレット・オハラを演じる主演のヴィヴィアン・リーは好演なのだろうが、嫌な性格を演じきり過ぎている。最後に急にレッド・バトラー(クラーク・ゲーブル)への愛に目覚めるのだが、余りの急変とあっけなさすぎについていけない。
クラーク・ゲーブルはその真逆でずっと彼女を愛し続けているのにラスト直前に愛をすてる。その二人が再び愛を取り戻す……とはどうしても思えない。
だが以上は最初に述べたように、あくまでも今見た感想である。思うにこの原作の文字文学であったら違う感想になった気もする。先に原作を読んでその期待の元に見る作品なのかもしれない。
(鑑賞メディア:AmazonPrimeVideo 字幕版)