2019-06-21 病気・がん用語入門(11) (11)「原発不明がん」十分な精密検査(画像診断や病理診断)を行ってもがんが最初に発生した臓器(原発巣)がはっきりせず、転移病巣だけが大きくなったがんを「原発不明がん」という。原発不明がんはすべての悪性腫瘍のうちの約1~5%とされ、原発の部位としては膵臓、胆道、肺に多いと報告されている(国立がん研究センター「がん情報サービス」による)。原発不明がんはすでに転移しているので、手術でや放射線治療で根治できる時期を過ぎていることが多く、病期分類(ステージ)は設定されていない。 (終)