病気・がん用語入門(8)

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(8)「原発」と「再発」

最初にがんが発生した場所を「原発」という。原発の病巣は外科的療法や抗がん剤などで病巣を取り除くことになるが、その際に目に見えない小さながん細胞が残ってしまうことがある。そして、このようながん細胞が時間の経過とともに再び増殖することを「再発」という。

一方、がん細胞が原発で増殖し進行すると、血液やリンパの流れに乗って別の臓器や器官へと移動するようになる。このがん細胞の移動・増殖が「転移」である。ただし、転移を含めて再発ということもある。

再発は、血液やリンパのがん、前立腺がんなどの場合には「再燃」というから難しい。

がんの再発とは、がんが完全には治っていなかったことを意味している。「完全寛解(かんかい)」と言った場合でも、現在の画像診断や検査等ではがんが検出できない微小ながん細胞が残っている可能性は否定できない。