中国近代史・清仏戦争

清国はベトナムを藩属国として宗主権を主張していたが、フランスはそのベトナムを植民地化しようとして清国と衝突した。これが清法戦争(法は中国語ではフランス)である。
フランス海軍は清国海軍の根拠地福州を攻撃すると、台湾、寧波を封鎖、澎湖島を占領したものの、のち清軍の反撃で苦戦を強いられる。
にも関わらず、清は非戦派の李鴻章を講和に当たらせ、戦争を終結させて天津条約を締結してしまう。これにより清は宗主権を放棄することとなり、ベトナムはフランスの保護領化を実現した。
この結果はかなり不合理に思えるが、当時の清国はそれほど戦況が理解できていなかったのである。