病気・眼の病気①

白内障
白内障は、目の中のレンズの役割をしている水晶体が白く濁る病気。白内障の原因で主なものは加齢で、水晶体の成分であるたんぱく質活性酸素によって変化して白く濁る。
白内障の濁りは、薬で取ることはできない。そのため、最終的には白内障手術を受けることになる。濁った水晶体を取り去り、その代わりに人工の水晶体(眼内レンズ)を入れる。白内障手術は、年間約120万件行われ、誰もが経験する手術といって過言でない。

緑内障
緑内障は、目から入ってきた情報を脳に伝達する視神経という器官に障害が起こり、視野(見える範囲)が狭くなる病気のこと。治療が遅れると失明に至ることもある。
症状は、少しずつ見える範囲が狭くなっていく。進行は非常にゆっくりで、両方の目の症状が同時に進行することは稀なので、病気がかなり進行するまで自覚症状はほとんどない。

飛蚊症
飛蚊症は、モノを見ているときに黒い虫のようなものが動いて見える状態。黒い虫のようなものの形や大きさはさまざまで、視線を動かすと追いかけてくるような動きをする場合もある。症状が出る年齢もさまざまで、20代から症状を自覚する人もいる。

▶網膜症
糖尿病網膜症は、糖尿病が原因で目の中の網膜という組織が障害を受け、視力が低下する病気。網膜とは、目の中に入ってきた光を刺激として受け取り、脳への視神経に伝達する組織で、カメラでいうとフィルムのはたらきをしている。
糖尿病網膜症は、糖尿病腎症、糖尿病神経症と並んで、糖尿病の三大合併症といわれる。定期的な検診と早期の治療を行えば病気の進行を抑えることができますが、実際には日本の中途失明原因の代表的な病気。

加齢黄斑変性
加齢黄斑変性は、モノを見るときに重要なはたらきをする黄斑という組織が、加齢とともにダメージを受けて変化し、視力の低下を引き起こす病気。私たちはモノを見るときに、目の中に入ってきた光を網膜という組織で刺激として受け取り、その信号を脳に送るために視神経に伝達します。その網膜の中心部分が黄斑。
黄斑が変化すると、モノがゆがんで見える、視野の中心が暗くなる・欠ける、視力が低下するなどの症状が出る。加齢黄斑変性は、糖尿病網膜症、緑内障とともに、失明を引き起こす病気として注意が必要。

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週刊朝日2019.8·16-23