病気・血液検査用語入門(2)
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(2)白血球とは
からだのなかに細菌やウイルスなどの異物が侵入してきたときに、それらを退治するはたらきをしているのが白血球である。
けがをしたり炎症を起こしたりすると、それに負けまいとして白血球が増える。白血球が増えるということは、身体のどこかに炎症が起きたり、細菌やウイルスに感染している(白血病が原因の場合は、炎症が原因になっているときに比べて異常な増え方をする)のが普通だ。
ちなみに、傷口が化膿してできる膿などは、戦って死んだ白血球と異物のかたまりに過ぎない。
検査結果が正常でないときに疑われるのは、①増えすぎている場合は虫垂炎・肺炎・胆のう炎・膵炎・腎孟腎炎・心筋梗塞・外傷、②減りすぎているときに疑われるのは、再生不良性貧血・悪性貧血・膠原病・放射線や抗がん剤の副作用。