随筆・癌だと語った人の話①

先日、友人の奥方(45歳)から電話があった。
何の話しかと思ったら、「私、癌になった」と告げてきた。何でも、病院で「喉頭癌の疑いがあるので検査を」と言われたとのこと。
症状を聞いてみると、食物を飲み込む時に喉に痛みがあるという。喉頭癌というと声がかすれることがあると聞いたこともあるが、電話で聞く限りそれはないように感じる。
何でも、1年ほど前から痛みを感じていたようで、町医者に2度ほどいったが埒があかないので、江戸川病院へ行ったところ冒頭のように言われたのだとのことだった。
最後に「同じ癌仲間になったね」と明るく言われたが、何となく返事は曖昧にした。