映画雑感・シャーロック・ホームズ

コナン・ドイルの創造したシャーロック・ホームズは、映画、テレビ、舞台などでいろいろなバージョンが作られているが、ここに評するのは、2009年にカイ・リッチー監督によって製作された映画である。
冒頭の場面でホームズは眼前の敵の動きを完璧に読んでそれに対抗するイメージを描き、実際に現れる敵をその通りに組み伏せるという目新しい映像手法で、この映画のホームズが驚異的な身体能力を有することを示唆する。
話が進むとホームズは原作通り天才的な推理力をもつが時に暴走し、これに手を焼く常識人のワトソンといった役割分担が見えてくる。
動きの激しいストーリー展開は、これまでのホームズものにないアクションエンターテインメント作品として存分に楽しめる。
この映画はシリーズ化され、2011年にシャーロック・ホームズ・シャドウ ゲームが公開されており、さらに2021年に第3弾の公開を予定しているという。
(鑑賞メディア:AmazonPrimeVideo 字幕版)