北京百景・老舎記念館

王府井といえば日本人でも多くの人が北京の繁華街であることをご存知であろう。だがそのメインストリートを一歩入ったところに、かの作家老舎の記念館があることは案外知られていないのではなかろうか。
f:id:seizantei:20190427200233j:plain
もっとも、老舎の方が今の日本人には遠い存在かもしれない。
老舎は1899年に北京で生まれ、「駱駝祥子」(岩波文庫)や「四世同堂」など北京を素材にした小説や戯曲などを書いた。1966年に文化大革命紅衛兵に追い込まれてこの地で自殺した悲劇の人でもある。
老舎記念館はその老舎が16年過ごした住まいである。今は中に小さな書店があって作品が入手しやすいので、中国語が読めればチャレンジしたいという妄想を抱かせられる。