病気・血液検査用語入門(4)

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(4)ヘマトクリットとは

ヘマトとは血液を、クリットとは分離を意味する。

ヘマトクリットは、一定量の血液を遠心分離で固形成分と液体成分(血漿(けっしょう))に分け、固形成分の中の赤血球の割合を調べる検査である。

もしも赤血球の割合が減っていれば、赤血球と一心同体の血色素も減っていることを示す。

したがって、ヘマトクリット値が低ければ、貧血が疑われる。 赤血球、血色素、そしてこのヘマトクリットを調べることで、いろいろある貧血のおおよその種類を診断することができる。

検査結果が正常でないときに疑われることやわかることは、①減りすぎている場合は貧血(貧血の詳しい分類については血色素の項を参照)、②増えすぎている場合は多血症。