由来案内・烟袋斜街

北京西城区の鼓楼から目前の地安門大街を南にわずか進むと右手に入る細い脇道があり、入口には「烟袋斜街」と記された牌坊が立つ。
これをくぐって道が別れる辺りまで行くと、この通りの由来を書いたボードが設置されている。
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烟袋斜街长232米,清《乾隆京城全图》记作鼓楼斜街。《光绪顺天府志》记为烟袋斜街,清末主要经营烟具,装裱字画和古玩玉器。该街具有深厚的市井风情和浓郁的老北京特色。2007年,西城区人民政府对该街进行保护性修缮。北京商务局命名为烟袋斜街特色商务街。
(拙訳)
烟袋斜街は全長232メートルで、清代の「乾隆京城全図」には鼓楼斜街と記されている。「光緒順天府志」によれば烟袋斜街は、清末は主に喫煙具を売り、他に書画表装や骨董玉器の店などがあった。この街は古い北京の風情を濃厚に残している。2007年、西城区人民政府はこの街の保護と修繕を開始、北京商務局は烟袋斜街特色商務街と命名した。
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現在の烟袋斜街は観光地化され、外観こそ清代風だが中は外国人向けの土産店やコーヒーショップである。
通りに並ぶ店を冷やかしながら進むと、ほどなく什刹海(シーチャーハイ)の前海と后海の間に出る。
ここで烟袋斜街を振り返ると、いくつかの店の屋上にパラソルが見られる。屋上は生ビールなど飲みながら、什刹海や鼓楼を一望できるのが人気を呼んでいる。