病気・眼の病気②

▶ドライアイ
ドライアイは、目を守るのに欠かせない涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れることによって涙が均等に行きわたらなくなる病気であり、目の表面に傷を伴うことがある。いわばドライアイは涙の病気といえる。高齢化、エアコンの使用、パソコンやスマートフォンの使用、コンタクトレンズ装用者の増加に伴い、ドライアイ患者は増えており、2,200万人ともいわれている。

▶アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎は、目の表面に花粉などのアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着して、結膜に炎症を起こす病気。結膜とは、まぶたの裏側と白目の部分を覆っている粘膜のこと。
花粉などが原因の、特定の季節にのみ症状があらわれるものを季節性アレルギー性結膜炎といい、一年中症状がみられるものは、通年性アレルギー性結膜炎という。重症のものでは、子どもに多くみられる春季カタル、ソフトコンタクトレンズを使っている人にみられる巨大乳頭結膜炎などがある。

網膜剥離
網膜剥離は、眼球の内側にある網膜という膜が剥がれて、視力が低下する病気。
網膜とは、目の中に入ってきた光を刺激として受け取り、脳への視神経に伝達する組織で、カメラでいうとフィルムのはたらきをしている。
網膜の剥がれは痛みを伴わないため気付きにくいが、前兆として飛蚊症があらわれることがある。また、網膜の中心部である黄斑部分まで剥がれた場合、急激に視力が低下し、失明に至る恐れもある。