随筆・北京の朝食

2004年から随分北京に遊びに行った。かれこれ30回以上にもなっている。いろいろ楽しいからだが、朝食もそのうちの一つである。
最初の頃は朝食はホテルで済ましていたが、数年たつと、ろくに中国語もできないとはいえ普通の店に行ってみたくなり、いつの間にかあちこち入りやすそうなところに飛び込んだ。
よく食べたのは小米粥(粟粥)である。大体1杯1元(15円ほど)で、数種の無料の漬物をセルフで乗せて食べる。これが中々腹にすっきりしてよい。
因みに北京では米粥を出すところはほとんどない。
食欲があればこれに油条(揚げパン)を1~2個足す。これで全部で2元位で済む。
あるいは油条に替えて包子(肉まんや野菜まん)にすることもある。こうなるとさすがに10元近くなるが、それでも日本で考えれば格安だ。
そのほか、気分を変えて牛肉麺とかワンタンにすることもあった。
いずれにしても、こういったお気に入りの食事の後は一日の観光のスタートにもよかったと思っている。