中国近代史・北洋水師の創設

日本との台湾戦争で海防の必要性を感じるようになった清朝は、北洋通商大臣兼直隷総督・李鴻章の主導で北洋水師(艦隊)を創設した。
艦隊の主力艦としてドイツから7000トン級の定遠鎮遠を中心に西欧から艦船を買い入れ、短期間に世界第八位の海軍を整備する。
北洋水師創設の6年後には日清戦争が起こるが、その直前に清国は陸海軍による公開演習を行っている。このとき日本軍は4000トン級の厳島・松島・橋立の3艦が主力であり、世界では日本優勢と言える状況ではないと見られていた。
しかし、この艦隊に見かけほどの力がなかったことは日清戦争により明らかになる。