由来案内・円明園の方外観

中国近代史に残るアロー号事件で英仏軍に廃墟にされた北京郊外の円明園に、方外観というイスラム教のモスクに使われた建物の遺跡がある。

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位于养雀笼东侧,南向两层三角8间西式楼,初时俗称新建水法殿三间楼,在铜版图上始间见“方外观”。据记载,方外观当时被乾隆帝改成了容妃(香妃)做礼拜的清真寺。方外观内安放有两块伊斯兰教的石牌,牌文是“奥斯芒爱上帝,上帝爱奥斯芒“,”阿利爱上帝,上帝爱阿利“。
(拙訳)
養雀籠の東側に南向き2階建て三角8間の西洋建築で、初めは新建水法殿三間楼と呼ばれ、銅版図に始めて「方外観」と見られる。記載によれば、方外観は当時乾隆帝が容妃(香妃)の礼拝するモスクとした。方外観は内に「ウスマーンは皇帝を愛し、皇帝はウスマーンを愛す」、「アリーは皇帝を愛し、皇帝はアリーを愛す」と刻まれた二つのイスラム教の石碑を据える。
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容妃はウイグル族出身の芳香を放つ美女で、乾隆帝が寵愛したという。
ウスマーンイスラムムハンマドの遠縁、アリーは甥で、ともにムハンマドの後継者と伝わる。
円明園は他の建造物もすべて原形を留めず、わずかに残された遺物が保存されている。したがって由来を記した上のような多くのボードも設置されている。これらをその場で読む力はないので、ひとまず写真に撮って宿に帰ったり帰国後に調べ読みするのを楽しみにしていた。