由来案内・亀戸天神の筆塚

亀戸天神には筆塚というのもある。

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筆塚は書家や書道に励む人等が筆の労に感謝するとともに、一層の上達を願って廃筆を納めたものです。当宮では、「宮居に遠き人之為に、吉書初め(書初め)に可用筆を文政四年(一八二一)より毎年十二月朔日{ついたち}から晦日迄出す」と伝えられ、今も、「梅ヶ枝筆」を授与しています。特に、天神さまの御忌日、二月二十五日には神苑の梅の木で調製した筆を授与いたします。
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石碑の脇には日本では珍しい「学問の木」とされる楷の木が植えられている。楷は楷書に通じて手本を意味するということらしい。デジタル大辞泉には「孔子の墓に植えたと伝えられ、儒教や学問を象徴する」とある。楷は秋に紅葉するというから、境内の藤や梅とは別の季節に訪れたい。