由来案内・亀戸天神の文房至宝碑

江東区亀戸天神社には文房至宝と刻まれた石碑がある。

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中国より渡来した紙筆墨硯は文房四宝と称せられ読み書き算盤の寺子屋時代から明治の学制発布により高い文化を育てる文具として大きく貢献をしてきた。今や文房具はOA機器にいたる?その範疇を広げ四宝から至宝に至って戦後の日本国を世界の大国に復興せしめた教育の原動力となった11月3日(文化の日)を文具の日と定め平成2年11月12日天皇陛下御即位を記念して全国業者相寄り東宰府亀戸天満宮の境内に文房至宝の碑を建立する
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これには最後に「平成二年十一月吉日 文具資料館」と書かれている。文具資料館というのは浅草橋の日本文具資料館のことである。
文房至宝の語が中国より伝わる筆・墨・硯・紙を指す文房四宝の宛て字であることは言うまでもない。国立国会図書館サーチでヒットする昭和一二年発行の後藤朝次郎著「文房至宝」(雄山閣)との関係も気になるところだが、文具資料館は秘かに「至宝」の用字を広めようとしているのかもしれない。
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